戸建セルフリノベ3「耐震補強編①」では耐震補強の概要と我が家のシロアリ被害状況をご紹介しました。
今回は実際に施工した耐震補強例のご紹介です。かなり頑張りましたが、あくまでDIYレベルですので参考程度。悪しからず。
とは言ってもDIYでもここまでできるんです!
1.柱などを金物で固定します
地震に耐えうる家とは、骨組みを構成する梁・柱・土台、スジカイなどの接合部が地震の大きな力で抜け落ちないように金物固定することが現在は基本です。ただ古い建物の場合、今の仕様と比べると劣るだけではなく、金物が入っていないことも多く地震時に柱等が抜けることもあります。
2.地震に負けない硬い壁を作ります
ここで言う硬い壁とは、「筋かい」(上の写真)や「ベニヤ板(構造用合板)」が取り付けられた壁のことです。もともと、これらが入っている壁は補強し、無いところや腐ったところは新規に取り付けた方がいいです。
3.シロアリ被害部分を補強します
シロアリ被害部分は木部がグズグズ&スカスカですから、そこには材がないのと同じ。地震の力を地面に流すことができません。これでは家が容易に傾いてしまいます。従って、基本的な作業としては被害部分の脇に角材を添えて金物で留めつける事になります。
それでは我が家の補強事例をご紹介します!
この写真のように古い家のスジカイは釘どめのみ。現在の仕様に合わせ、上から金物で止めます。
これもスジカイの金物。取付き方により金物をチョイスします。
これは写真左側の古い柱と梁を、スジカイと柱を注目していただければ、金物が確認できるかと思います。
これは竣工してからやりましたが、リフォーム用の羽子板ボルト。梁と梁が直行している箇所に取り付けました。このベニヤ板仕上げ壁の後ろの梁と留めつけています。
とにかく解体後、目視できて金物で留まるところは全て留めて大丈夫です。
事例②「シロアリ被害部(スジカイ)の補強」
スジカイのシロアリ被害がすごかったので、スジカイを交換しました。洗面脱衣室なので湿気が原因ですね。
これを撤去し、新規で取り付けます。当然金物で止めます。
事例③「シロアリ被害部(梁、柱)の補強」
1番奥の隅柱に取り付く梁がシロアリにやられているので、梁とともに柱も補強します。まずはコーナーから見て左側の梁の補強から。
両サイドの柱に梁受けの木材をビス留めして梁を入れます。更に金物で留めつけて行きます。
このタイミングでシロアリ業者に来てもらい、消毒もしてもらいました。ここだけでなく、床下も全て診てもらいました。
このコーナーは両側が窓なので、もともと硬く強い壁がなく、耐震上心配な部分でした。
そこで窓の一部を壁にして補強します。
角材をジャッキにして梁を持ち上げて、、
コーナーに添え柱を入れ、補強のため梁も入れます。
強い壁を作るため、梁下に追加で柱を入れます。
壁下地、サッシをいれて最終的にこの様になりました!
まだ終わりませんよ〜。断熱材と窓枠を入れ、
ベニヤ板(構造用合板)でフタをします。これでスジカイを入れた部分と同様、強い壁を作ることができました。
拡大写真も載せておきます!
次回は「床下地編」です。
お楽しみに〜
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