今回は、耐震補強の概要と、我が家の現状をお伝えします。
戸建て住宅をリノベーションする際に、耐震補強の工事も合わせて行うと無駄がないです。壁や床などを取り外した場合、耐震補強工事が必要かどうかの判断ができます。もし耐震性に問題があれば、耐震補強工事も同時に行うといいです。
1981年6月1日より前の建築確認で建築した住宅は古い耐震基準なので、耐震補強はマストです。
リノベーションによって建物の骨組みが見えた部分は補強をするという考え方です。
我が家は1972年に建った古屋なので当然補強します。完全にフルスケルトンにしたわけではないので、解体したところは出来る限り補強しました。
リノベーション後に耐震補強工事を別途行うとコストも二重にかかりますが、同時に工事をすることで経済的なメリットもありますね。
基礎と土台
基礎はコンクリート製なのでヒビが入ってないか。土台は木製なので湿気で腐っていないか、シロアリに食べられていないかなどを見ていきます。また両者がしっかり金物でとまっていることで地震に耐えています。
壁と柱
壁は筋かいが入っているか、筋かいが入っていてもその壁が十分な量か、柱は土台や梁と金物でとまっているか、シロアリの被害がないかなどをみていきます。
●北側のサッシ周り
結露の発生する代表的な場所です。シロアリ被害がありました。
●玄関土間付近
ここもシロアリ被害あり
●二階の床梁周り
天井近くの壁の石膏ボードを剥がしてみたら…。
拡大写真
ここはすごい被害です。。
地上から2.5メートル程の高さでも、シロアリの甚大な被害がありました。
この上の階はベランダでした。前の住まい手が居室にリフォームしていて、現在は居室です。
推測するに、シロアリは日陰と湿気を好みます。ベランダで利用していた頃に雨漏れがあり、その当時のシロアリの痕跡があるのだと思います。
壁天井を完全に剥がし、蟻道の跡もキレイに取りました。
天井のデッキプレートも錆び付いています。断定はできませんが雨漏れの痕跡です。
写真から分かりますか?ここは強度上重要な家の角の柱部分なんです。ここは特に補強をしっかりやります。
●筋かい
各所にシロアリの痕跡あり
ここもすごい。スカスカの筋かい。拡大で見てください。
次回、戸建セルフリノベ「耐震補強編②」では、実際の補強例をご紹介します。
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